普通の人まで科学に囚われていること

迷信や都市伝説を信じない為にも科学的態度というものは必要なものなのだろう。しかしそういう科学的態度というのが思考を貧しい物にしているとしたら甚だ残念な事である。そんな事はない科学を信じる事と自由な発想は切り離されていて微塵も妨げになっていないと思っていないだろうか。いえいえ現代人は骨の髄まで科学的思考に染まっているのですよ。それを今から私が証明してみます。と言いたい所だがまだ何も考えてない。今思いつきでそう思っただけだから。でもやっぱり幽霊とかお化けとか信じてないでしょう。それを見間違える不思議な現象はあるとしてもそこには何らかの説明できる理由があるはずだと考える。もうその事が科学的思考に毒されているのです。昔の人はそう考えなかった。だから幽霊にしても化け物にしても人に話す時のリアリティが違っていた。話す人も本気なら聞く人も本気で聞いていたのだ。そりゃ昔だってそんなのいやしねぇよ、寝ぼけていたんだよと考える人もいただろう。しかしそれは今よりずっと少数派だった。現代から見れば、困ったもんだそんな迷信や風習を信じていてという事態だろうがそうやって科学に囚われている事を現代人は気づかない。だってやっぱり科学は正しい。それが現代人の思考なんだってば。そこから離れられないでしょ。この現代文明の恩恵に与っていれば科学を裏切られないのも当然だ。魂を科学に売ったな、残念! 科学を取るか科学以外の考えを取るか二者択一を迫られたら間違いなく科学を取るだろう。それほど現代人は現代文明に依存しているという事だ。たかだか日本ではここ140年余りの事なのに。