勝ったビンラデン、負けたブッシュ

殆ど今の世界の在りようを決めたという事ではビンラデンは神になったのかもしれない。世界を揺るがす今の大不況も9.11が始まりとなればそう考えてもおかしくない。9.11後の景気後退で米国は何とか景気を上向かせようとして低所得者向け住宅融資を始めた。それは最初うまく働いたがすぐに案件が底をつく。景気後退が再び起こるところをローン会社が無理やり無制限に貸し出しを始めてしまったのが今回の破綻の原因である。こう書くとローン会社が悪いようだがもちろんその責任はそれを監督する立場にあった政府の責任である。というか薄々分かっていたのに見逃していたというのが現状だろう。それはそれを止めれば景気後退は避けられないというのを知っていたからだ。こうしてずるずると偽りの景気拡大を続けみんながその恩恵に浴していた。しかしその歪はその分大きくなって現状の惨状を生んだのである。こう考えると米国の罪は相当大きい。しかしそれも9.11のダメージを認めたくなかった米国のプライドってやつか。やっぱビンラデンが破壊したものは見かけの建物だけじゃなくて世界の金融システムだったのね。その象徴として世界貿易センターだったのだから彼は世界を創った。