強まるデフレ圧力

この前までの価格高騰はデフレ圧力を前にした最後の足掻きのような気がしてきた。世界経済は均一化し効率化が進んだのだからムダムラが極端に抑制され価格は極限まで低下するのが尋常である。それを何かと理由を付けて価格を押し上げてきたのであるがここに来ての世界経済の減速でその無理もついにできなくなった。政府はインフレ方向に振ろうとするだろうが商品価格が限りなく落ちていく展開も考えられる。なにせ売れなければ売れるまで価格は下がるものだから。

もう人の心理に左右される不安定な市場経済からおさらばしようと考えるだろう普通

それが統制経済というもの。これは統制経済2.0かもしれないな。1.0は日本の場合もちろん戦前の状態をさす。人の心理から独立した真の指標になるような経済を目指す。またはもっと人の心理を管理しようとするだろうか。今は楽しい時期ですと経済状態をコントロールするような国家管理が行われるとか。本当に1984の世界が到来するか。

この結果は9.11以降の景気低迷を無理に引き上げようとして始めた米国住宅の無審査金融に端を発した信用不安に他ならない

結局この無理な案件が現状の経済に不信感を抱かせ世界的な資金流失が止まらなくなっている原因だろう。米国の景気が張り子の虎だと分かってしまったのだから投資銀行はひとたまりもない。景気が良かったという世界認識は見事に裏切られ世界同時株安と見事に転がった。
つまり9.11インパクトの遅延効果に他ならない。あれは結局ビルを二棟倒しただけでなく世界景気を直撃していたのだ。それを隠して隠して無理に引っ張ってきたツケがここに来た。世界が9.11に敗北したということ。

冷凍インゲン事件、勝手に妄想

中国輸入品の増加で職を奪われて生活が苦しくなった人物が中国での毒物混入事件の多発を受けて信用が失墜している中国に追い打ちを掛けようとして一袋だけ農薬を注入した可能性がありそう。これで同製品は全部回収、大騒ぎになったのだから充分目的は達したと言えるだろう。

株価一段の下げ

株価が下がると政府が補填するというゲームが始まってどこまで出してくれるかを探る展開になってます。米国の場合ほとんどの市民が株価に収入が影響される構造になっているのでこれは国から市民への収入の補填を意味します。株価が下がったというのは国にもっと出せというメッセージになります。しかしいつまでも国も金が出せるわけではありません。結局は国の税金から出るのですから国民が自分で自分の収入を補填している、つまり税金の還付に他なりません。つまり払った税金を自分に戻してもらうわけですから国は他の事に使う事ができなくなる。ということはやはり米国のシステムが回らなくなったという事だろう。株価に頼らない経済を米国が再構築できるかということかもしれないけどかなり困難であることは言うまでもない。

資本主義の終焉

かつて社会主義の国が終わったわけだが勝ったと思った資本主義は無残にも化けの皮をはがし実態は社会主義であることが露になってしまった。消えたと思っていた社会主義は資本主義という装いの中に潜んでいたのだ。