MSN-Mainichi INTERACTIVE 社説:少子化 看過できぬ中絶32万件

厚生労働省の統計によると、03年度の人工妊娠中絶手術は31万9831件を数えた。出生者数の3分の1弱に相当し、実数は倍以上に上るとの声もある。表に出た数字でも県庁所在都市の人口に匹敵する命が、消えている現実は看過できない。大幅削減できれば、少子化問題も一気に解決する。

少子化問題や子供が欲しい夫婦がいる一方でこの数字

多子家庭への育児・教育資金などの公的援助を手厚くすることも効果的だろうが、抜本的には人々の結婚観、子ども観を変えることが必要不可欠だ。たとえば、シングルマザーを異端視しない風潮が広がれば、子を産みたい女性は確実に増えるだろう。非嫡出子や養子に対する法律上、戸籍上の差別をなくすことでも同様だ。

里子や養子が一般的になれば、しかし血のつながり求めるのは海外での代理母を求める動きもあって根強よそう。
国の利益と社会の総意は一致するとは限らない。
数字だけ見てこっち数字がこうなればこうなるのにと思ってもしょうがない。
解決すればいいという話ではない。
社会の総意が望まないならあり得ない話だ。
無理に進めれば戦前の産めよ増やせよ政策と同じになってしまう。