らくだのひとりごと: 席を譲らなかった若者

この高齢者組の男性が「最近の若い者は年寄りを立たせても平気なんだから」「ちょっと前は罪悪感からか寝たふりをしたもんだが、最近じゃ寝たフリもしないからふてぶてしい」などと、かなり大きな声で話しているのが耳に入ってきたからだ。

疲れている時こそ何とかして座りたいわけだが、これじゃ殆ど喧嘩を売っている。

「あんたたちさぁ、山は歩けるのに電車では立てないの? それっておかしくない? 遊んできたんだろ? こっちはこれから仕事に行くところなんだよ。

売られた喧嘩は買わねばならぬ、男だねぇ。譲る気があったとしても譲れなくなる

俺みたいなヤツが土曜日も働いてあんたたちの年金を作ってやってるんだって分かってる?

調子にのって

俺があんたみたいなジジイになったら年金なんてもらえなくて、優雅に山登りなんてやっていられないんだよ。

正当化する

3人の高齢者は凍りついたように黙りこくり、次の駅で降りていった。

しょうがない

これは一方的に高齢者側が、若者が悪いと言えないと思う。変わりつつある社会状況の中でどう振る舞っていくか。人生はあらゆる局面で創造性が試される。機転が利かせる等とも言うなぁ。知恵って大事だよ。