人生のくだらなさについて

人生はくだらない。といってしまうと身も蓋もないのである。人生は高尚でたった一回しかない奇跡です、と言った方が聞こえもいいし、人間の尊厳が保たれそうである。「そう」だけなのだが、そのそうが大事なのである。子供には夢を持たせ現実を見せつけてはいけない等と云われるが、そんなものはいいとこのお坊ちゃん、お嬢さんだけである、とは言い切れない。大人はずるいので巧妙にカモフラージュして誤摩化します。
「本当のことを言ってはいけない」にも通じるものがありますがそんなところに答えはあるのでしょうか。この世に残っている記録や書物も本当の事を言っているとは限りません。いや全て本当の事じゃないとしたらショックですよね。これからの末裔たちに少しは夢を与えようとする心理が働いていると考慮しなければならないかもしれません。
もはや大人のウソが余りにも薄っぺらで見え透いていてすぎて役にたたないのかもしれません。同じウソならもっともっと大掛かりな壮大なものにしなければならないのかもしれません。それは大人も同じかもしれない。みんな新たな物語を求めてる。
ウソでもいいからそう言って。