彼、彼女

日本語では第三者を表す言葉として彼、彼女という言葉は普通使われない。日本語でそう言うと特別な人を意味してしまう。ではなぜ使われてこなかったのかというと必要なかったからである。会話はオマエとオレで事足りるしそれ以外の人を指し示す時は名前かその関係性で呼ぶのである。うらのおじさんとか、いとこの○○さんとか。あと肩書きみたいなもので呼ばれる事も多い。大将とかね。それとこの第三者を示す言葉というのは唯一無二の存在を意味する言葉だったので誰も口にしなかったということで使われてこなかったというのが真相らしい。またこれは知らない第三者が存在しないという事も意味する。知らないよそ者は入れないのだから、知っている人だけの世界なのである。知らない人は想定はできるが指し示す言葉はなかったのである。