人間の価値

先進国では少ない被害でも大きく伝えられ、その他では小さく扱われるという事は、そういう意図がある無いに関わらず結果的に人間の価値を変えている事になる。これがどの位かというと先進国1人=100人の他の地域という感覚を挙げてみる。
つまり先進国で50人が亡くなる災害は5000人が亡くなる他の地域の災害と同じ大きさで扱われる。これが南北問題の本質かというとそんな気もする。人間の平等なんて戦後の価値観の中で一番早く崩壊したものの一つだろうが、目が見える人なら偽善だらけ、タテマエのミエのだらけ世の中が直ぐ分かる。
そんなの当然、先進国は労働賃金も高く一人の損失はGDPの損失も大きいという経済の側面をいい訳として使う事もでき、またそう言わなければこの現実を受け入れる事はできない。強引に既得権を押し人を押しのけなけなければこの世界で生きていく事はできず、そう思っていない人も先進国に属しているというだけでそういう生き方をしている事になり、それを認めなければならない。