保険制度クライシス

保険制度はモノの値段を高止まりさせる。本当だろうか。ウソかも知れない。医療保険だけで一般化できないかもしれない。特殊相対性理論か。現在様々な保険が破綻の危機に晒され制度改正を試みています。医療保険も破綻を免れる為に様々な工夫が行われようとしていますが、被保険者の負担ばかりの案で医療価格の話が出て来ないのは普遍の原理というか、もう、イヤ! ではなぜ下がらないのか。競争原理が働いていないからです。医療費はメニュー毎に細かく価格が決められています。なぜ、そうするかというと医療保険のごまかしを防ぐ為です。この病気の治療はいくらで、薬代はいくら、それで保険もきっちり計算され治療費と保険がリンクされ不正ができないというわけです。しかし全て定価ですから価格が高いままなのです。何か間違っている。人々に安く医療を提供しようという目的は達成されても実態は医療費は高くても保険で済むからという構図で医療関連は潤いましたが保険を食い物にする仕組みです。
 医療費はどこも同じ、どの病院も同じとなれば、競争は起こらず高止まりのままなのは当たり前です。他のサービス業のように期間限定10%OFFとか会員カードサービスとかマイレッジサービスとか出来るべきなのです。こうした医療機関の競争を促すのが真の医療改革です。人の命を預かるという錦の旗を掲げますが、それってテレビ局の公共性や何かと同じようなもので隠れ蓑にしているだけに過ぎません。昨今の医療ミスの多さを見ればそんな事は言えるものではありません。余りにも過保護に置かれた医療が腐ってしまったと言えるでしょう。