小善は大悪に通じ、大善は非情に似たり

こんな言葉があったのね。小善は目先の利益、相手のちょっとした無理なお願いを聞いてしまう事も含むのだろうか？　それは小悪だろうって？
身内や仲間だけの善を小善、国全体の事を考えたのが大善ならば、今回の耐震偽造問題にもいえる。コスト削減や鉄筋減量、柱を細くするなど仲間内だけでは善と通じていたのが、どこでも行われてしまうと社会を揺るがす事件と発展してしまうのである。では大善とは何か。何もしないで放置するとすれば非情に通じる。ではそれが大善か。そうとも言える。関係者でやってくださいよ。それが社会の自浄作用をもたらすのだ。そうもいかん。しかし何でもかんでも国が救援すればいいというものじゃない。それではみんな国に責任を押し付ける無責任社会が登場するだけ。
迷い猫にえさをあげるのは小善だろう。しかしそれで野良が増えて年間何十万という猫が処分される。これは大悪ではないのか。猫だから小悪ですか。言葉はいろいろ考えさせてくれる。
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