分からないものは分からぬままに

事件が起きるとどうして起こったのか解明しようとする。真実はともかく社会としては何らかの処理を行わねばならず何らかの結論を出さねばならぬ。人間は自分でもびっくりするような行動を取るものだからあらゆる観点から分析される。それでもわからない事が多いから魔がさしたとか言われたりするのだろう。どんなにそれらしい説明がされても心理という面でそっくりそのままを言い当てる事はできないだろう。人は何とか説明して安心したいもの。人間理由が分かれば怖くないのである。嫉妬、金、恨み、あぁ成る程といって処理されていく。しかしそれがいつでも当てはまるとは限らない。それは滅多にある事ではなく殆ど同じ事が起こらない事なのかもしれない。そういう時は既存の事象に当て嵌めないでじっと耐えなければならないのかもしれない。