やる気の無い文学論

文学なんてどうでもいいのである。そういえば文学は死んだのではなかったか。何時の間に生き返ったのだろう。ただの文字の配列じゃないか。それが言いすぎというのならただの単語の配列じゃないかと言い直してもいい。ただの単語の配列ならコンピュータにもできるな。英語のように語順にうるさい言語ならコンピュータでもかなり的確な文章を発生させるだろう。日本語のようないい加減な語順でも意味が通じてしまう方がぼろが出やすい。人間の歴史は人間性の敗北の歴史である。その昔人間は生物の頂点に君臨しなりふり構わない横暴を振り回した。今でもその幻想を保っている人は散見する。しかし人は生物種のただの一種に過ぎずもしかして間違った進化を遂げた絶滅種になる疑いも持たれている。これは太陽が宇宙の中心で鎮座していたのを銀河系周辺に位置するちっぽけな平凡な恒星に転落していたのに似ている。もちろんその前は地球が宇宙の中心に鎮座していて太陽と月を従えていたのだが、それも太陽を回る惑星の一つに過ぎなくなったのに似ているわけだが。