マスコミュニケーションの思考

個人には様々な考えが沸き起こり機微な情感も感じるもの。しかし自分にしか考えたり思ったりしないものを他人と共有するのは時間がかかる深いやり取りが必要だ。手っ取り早く多くの人と共有できるものは単純化された分かり易い考えである。なので新聞やテレビがバカバカしいのは当たり前なのである。最低了解事項で話を進めなければいけないのだから複雑な話などできないのだ。分かりきった考え、ステロタイプの言説。これらを基本にしなければならない点で大きな制約で論を展開しなければならないのは同情を誘う。少しでも深みに入り込めばそれはあなたの個人的な考えでしょうという罵声が飛んで来る事請け合いである。個人が上層にあって中層に新聞があって最下層にテレビがあるというレイヤーで宜しいのです。で本というのはモノによっては個人の深い所に降りて来る事が可能なメディアなのだな。まぁそれに拒絶反応を示す事もあるわけだけど。