11月20日(月曜)のプチ日記-R

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おまけに宝くじは、自分の力で得たお金でもないからタチが悪い。これはなにも道徳的な話ではない。がんばって努力して大金を手にした経験であれば、少なくとも「オレはやればできるんだ」という自尊心や自己効力感は後に残る。しかし偶然手にしたあぶく銭ではそれも望めない。それどころか、物事の結果は自分の努力とは無関係なんだという無力感さえ残るかもしれない。

「オレはやればできるんだ」こうした成功体験が諸悪の根源のような気がしないでもない。一度の成功体験はたった一度ルーレットで当たっただけかも知れないのにその時のやり方をマニュアル化しても同じやり方で自滅していくだけだ。そうでなくても何回かの成功でうまくいってもそれが通用しなくなる時がきてそれでダメになっていくという話は多い。ならばそういう自尊心や自己効力感を残さない宝くじの方が罪が無い。いやそもそも宗教なんかもこの方法で心の均衡を図るものだろう。ならば一切の因果から解放された宝くじこそが悟りの境地のような気がするのだ。宝くじ教の誕生。