手に入れると石に変わってしまう

触れると石という話はあったけど。まぁここでは手に入れた瞬間にそのモノが色を失いただの無価値の石になってしまうという事。これでは究極の詐欺みたいだが人間の欲望はある意味表している。手に入れたとたんそれは重荷になって手入れがかかり負担になってしまう。それは手に入らないからいつまでも欲望の対象なのに自分のものになった途端、欲望は次ぎなる目標に向かってしまう。すると自分の手元には石ころばかり残っていつまでたっても自分の望む物は手に入らない。
 そう考えると掟の門も入らない事で欲望の対象になり続けたとは考えられる。男が掟の門に入ったら。入っても決して満足できず、次なる門を求めて旅を続けるかもしれない。それはそれでそれとは別に掟の門は別のテーマのような気もするが、そういう見方もできるという事で。いろんなものを手に入れると手に入れる前の方が良かったと思う事も多くなりけり。