封建社会に個は無いとよく言われる

しかし辱めを受けたとか武士として屈辱であると言った場合は個というより人間として、個人でなく一般の人間としてあるいは武士としてあってはならない事ということだろうか。ていうと封建社会は究極的なマニュアル社会なのか。まぁ確かに仕来りとか作法というのはマニュアル以外の何ものでもない。仇討ちなんかも個の復習というより周りからの要請や圧力の方が強いのであって本人がやる気がなくてもやらざるを得ないという事もあるだろう。しかしそうした衣を身に纏ったといってもその中で個は確かに生きていたというべきで決して個が無かったわけではないだろう。寧ろそういう個があるから戒めとして主に仕えるという事が奨励されたのである。