世界はなぜ恐ろしいのか

そこでは誰も自分を守ってくれないから。何の緩衝壁もなく直に自分に突き刺さってくる。それがある種の敏感な人には耐えられない。それを人は弱さと見て鍛えるべき要因と捉えてきた。それは何かを知ってしまった人ではないのか。それに気づかない人は鈍感で怖くないのです。それに気づいてしまった人が怖くて耐えられない現実を見てしまう。しかしそれを取り除いてしまったらその人は世界を滅亡させてしまうかもしれない存在かもしれない。自分の頭で考えるとそういう代償も引き受ける事になる。だからそこを避けて自己防衛として伝統的な考えを取り入れれば自分の生存を脅かされる事は無い。シマウマが同じような模様を身につけて集団の中に個を埋没させるようにして自分が狙われる確率を下げる。と同時に目立つ格好で同じ集団をすぐ見つけられるという効果も併せ持つ。