メモ

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6月26日(火曜) 夜

 牛肉コロッケに豚肉が入っていたことが判って、マスコミあげての大騒ぎとなっておりますが(日本は平和だ!)。

 学生時代を通じて飲食業界でバイトしていた経験からいうと、こんな偽装はいくらでも横行していた。自家製ミートソースといっては、大量に仕入れた業務用ミートソース(材料を見たら鶏肉も入っていた)を平気な顔して使っていたし、手作りコロッケもこれに同じ(最後に店で揚げていたという点では手作りである)。

 消費期限の過ぎたものを使うのも、文字通り日常茶飯事。

 ちなみに某イタリア料理屋でバイトしていたときは、「茹で上げパスタ」が店の謳い文句だったが、これも真っ赤なウソ。客が注文してから茹でていたら時間がかかるというので、実際には開店前に大量のパスタを茹でておいて、客に出す前にちょっとだけ火を加えて出していた。

 大量に茹でたパスタが余ったら、当たり前のように翌日のメニューに使っていた。おまけに、茹でてあるパスタを蒸し風呂のような暑さの調理場に放置しているものだから、二日目ともなると酸っぱい異臭が漂ってくることが度々あった。こんなときは、もう一度湯通ししたら臭いが消えるというので、客に出す直前に再び茹でて出したりしていた。

 「茹で上げパスタ」の看板に偽りはなかったのだ。

 腐ったパスタを茹で上げていたのだけれど、これが人気メニューだったのだから笑うしかない。

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 こんな実情を目の当たりにしていたから、牛肉が豚肉だったと聞いても、なにをどう驚けばいいのか正直よく分からない。

 豚肉やら血糊やらが混入されていても、十年以上気づかれないまま人気商品としての地位を保っていたのだから、消費者の舌がいかにイイカゲンなものかがよく分かる(そもそもミンチは牛肉100%よりも、合い挽きのほうがコクがあって美味しいというのが個人的な意見)。

 10年以上気づかれなかった偽装コロッケが、なぜ今ごろ突然発覚したのか? その背景のほうがずっと気になります。

おもろいなぁ。