「どう生きてもいい」がテーゼなのにちっとも自由に生きられない

それはどう生きてもいいと言っていながら裏でしっかり縛り付けているから。犬にリードつけてお前の好きなように歩きなと言いながら他家の敷地に入らせないようにするようなもの。犬にはそんな境界は見えない。どう生きてもいいと言ったって人を殺してはいけないとか、物を盗んではいけないとか当然のように含まれるものは省略されているのです。それを言うと話が長くなるし私も姑みたいに細かい事言いたくないの。だから「どう生きてもいい」って言ってあげたのよ。で、言外に言わない事に何が含まれているか推論するのが今を生きる人の試される試練である。どう生きてもいいけど実はこれはダメあれはダメ。選択の余地はどれだけ残されているか。もちろん禁止されているわけではない。責任を取らされるという事である。だからばっくれてもいいのだが最後は自分にばっくれなければならないのでそこを超えられるかが勝負の分かれ目というか幸か不幸かという事になるしかない。