優秀な人間がいるとシステムが改善されないワナ

というか中の人ががんばってしまうとそれなりに回ってしまってシステムが放置されるという事はあるかも。日本人は勤勉だから中々合理的なシステムが構築されない面があったとも言えるかも。それが米国だとすぐに行き詰まってしまうから崩壊する所は崩壊して荒野になる。なら誰もがんばらなくても済むシステムが構築され合理的なシステムが出来上がる。
 ネットで身近な例ではYahooがサイト登録を必死で人力でやっていたわけですが、いくらがんばっても追いつかない。というかもう無理なのは分かっていたからがんばらなかった。誰もがロボット検索を模索していた訳ですがこれといった決定打が無かった所にGoogleが注目されあっという間にネットを制覇してしまった。これなども既存の方法では優秀の方法が無かったからシステムが改善された例と言えるでしょう。
 日本などで最先端のロケット部品が町工場の職人の手で造られる事を自慢している事への批判もありますがこれなども中の人ががんばってしまうからシステム構築へのエネルギーが生まれない。この辺の話はホンダの第二期F1挑戦時にも盛んに言われて今までの職人芸を全てコンピュータでシミュレーションするとかでF1の世界も様変わりしたらしいけど。
 じゃあがんばる人が罪なのか。みんな無駄にがんばるのはよそうという流れにもなりますが、まぁどこに重心を置くかという問題でもあるでしょう。優勝な人間の義務としては自分がいなくなっても成り立つように自分にいる間にシステムを構築する事に協力するという事になるでしょう。誰もやる人がいないなら自らやる。まぁこれもなるようになるしかない問題。