固有のスタイルがない表明はない

誰でも何らかのスタイルを取っています。無色透明の客観的な公明正大な論調なんて存在しないのです。あってもそれは無色透明だから見えないわけです。人に見てもらうには何らかのスタイルを借りなければならない。それがどうやって見せようかという事だ。でどういうスタイルに乗せてそれを伝えるか。中身と実装の問題だ。ある何か、目に見えない、言い知れない何かを伝えたい。そして万の言葉を費やし何かを伝えようとするのが小説家の仕事だったりする。それを絵で表したり、ドラマで表したり、音楽で表したり。そこでもスタイルが必要である。激しかったり緩やかだったり熱かったり冷たかったり。スタイルは風景からの模倣だったりする。