ガソリン税の暫定税率

25円の価格差が生じるのはかなり大きい。田中角栄時代の当初2年の暫定税率がずるずると32年も続いているのもおかしな話だ。これは税金の偽装問題じゃないのか。なにやら自衛隊の給油問題と似たような構図でもある。ずるずると一年間の臨時立法がだらだらと更新される。当時の列島改造の勢いがそのまま続いているわけでもなし、その一度しめた味が忘れられずそのまま垂れ流しというのはどうなんだ。それこそ無駄な公共事業の温床になっているとしか思えない。状況が変わったのだから見直すのは当然だろう。
 これは地方と都市の問題なのか。しかしガソリンに依存しているのは本当は都会である。物流の動力がなくなってしまえば忽ち都市は干上がってしまう。しかしその税収は地方に使われてしまうのだから暫定税率廃止は都市にはプラスで地方ではマイナスなのか。いきなりなくなるのも困るだろうが今までズルズルと延ばしてきたツケだろう。
 これを環境問題と結びつけるのも間違っている。誰も無駄にガソリンを使う人はいない。必要最低限の物資としてガソリンを必要として使うのである。石油の膨大な製品のうちのガソリンだけの問題だからこれで石油値上げの圧力から開放されるわけでもない。ほんのささやかなプレゼントでしかない。それに物流を担っているのは軽油だしほんとガソリン暫定税率は庶民へのプレゼントでしかないな。やっぱりこの問題を自民党が小さく見ると政界再編の引き金になるかもね。