自殺防止月間

自殺を交通事故のように取り締まりを強化して無くそうという考えは変だ。自殺する人をできないようにさせるというのは更に追い込む事にもなるだろう。そもそも自殺が多い事が問題なのかも疑問である。それは余りにも生産優先のものの見方だ。お前ら日本国のGNP上げる為に自殺なんてするんじゃねぇとしか聞こえない。社会のあり方がこうあってそんな社会なら死んだ方がマシかなと思って死ぬのである、というと短絡的か。病気の悩みが一番の原因とか聞いたような気がしたのでそこで追い込まれた人や絶望した人が決断するのかもしれん。だから社会問題なんて些細な問題なのかもしれない。
 本人の意思を尊重するなら自殺防止なんて考えにはならないはずでそれも立派な結論であるに違いない。それに対してそれは間違いだと言う事はできない。ただもし説得によって変心するようなことがあればそれはそれで効果があったと考える事ができるかもしれない。しかし時間稼ぎにしかならないとかその場限りの対応ならば却って当事者を裏切る事になるだろう。社会が自殺を抑制するにはそれなりの理由があるはずだ。日本はこの先人口減少とか言われるので人的資源としても貴重という側面があるだろう。年金問題にしても若年者の自殺は年金が集まらなくなるので深刻だ。そもそも人口が爆発するような社会で自殺は社会問題化しないだろう。やはりここに来ての自殺問題の取り組みは少子化とのリンクを無くしては語れない。まぁ社会とは身も蓋もないものだという事がこのように浮き彫りにされるのである。