人と同じでないという不安

これは結構マイペースな人でも起こる不安なのかもしれない。人間は常に将来の事を考えてしまう。このまま行ったらいずれ破局を迎えてしまう。それを先延ばし先延ばしする日常。しかし明日の地震も知らない命運。だから将来を設計できない人間は思わぬ天変地異を願っているかもしれない。大地震がくれば借金もチャラにできるかもしれないと嫌いな行事のある日が他台風や火事で中止になるよう願う子供のように。人間が他人が何を望んでいるかなんて分かったもんじゃない。
 人と同じである事の安心は以外と大きい。何かあっても一緒ならどんな運命も受け入れられる。自分だけが別な行動をしたら自分だけが取り残されてしまうという不安というのは常にある。集団心理的傾向。学校というのはそういう心理を生んでしまう所だ。それがいい事なのかどうか。まだまだ可能性が開拓されていない世の中だな。
 今は何かになりたいという人は既存のレールを選択するという事が多い。いつの時代だって先人の道を目指すのが第一段階なのでおかしくはないが成熟社会ではそこから踏み外す事が難しい。