Appleが目指すもの

AppleからComputerの文字が消えて暫く経つ。依然旬の企業として好調を維持している。どうしてIT企業では老舗とも言えるAppleがこうして好調なのか。Appleの成功はMacitoshにあるだろう。その目指した物はコンピュータを誰にでも使える物にという理念だった。デスクトップのメタファーは受け入れられパソコン普及の原動力となった。今IT化が進んでビデオでも携帯でも急速に進化が進んでいる。一方でそれを使いこなせない人々も生んでいる。誰もレコーダーの機能を100％使える人はいないし携帯もメニューの奥深く眠っている機能を使えない。Appleはそういったデジタル・ディバイドの壁を突き崩す使命を持ったとも言えるかもしれない。これから増々利便性が高まるサービスでそれを使えこなせない人々を生んでいる。Appleが淘汰させるのは複雑怪奇なビデオリモコンである。やりたい事ができる機能。マニュアルに振り回されない操作性。それは常に人間の感性との調整である。物自体が操作性を呼び起こしてくれるような理想。Appleが目指している物は優しさなのかもしれない。