三人寄れば

Wisdom of crowds - My Life Between Silicon Valley and Japanから
The Wisdom of Crowds: Why the Many Are Smarter Than the Few and How Collective Wisdom Shapes Business,Economies, Societies and Nations: H-Yamaguchi.net

本書の主張は、ひとことでいえば、「適切な状況の下では、人々の集団は、その中で最も優れた個人よりも優れた判断を下すことができる」ということである。適切な条件とは、
(1) 意見の多様性
(2) 各メンバーの独立性
(3) 分散化
(4) 意見集約のための優れたシステム
であり、これらが満たされれば、個々のメンバーが正解を知っていなくても、また合理的では必ずしもなかったとしても、グループのほうがよいという。

三人寄れば文殊の知恵じゃないけれど、各人の知識のズレが効果的に加算されれば個人より集団の方が優れた能力発揮するということ。これが今の日本ではまるで機能していないと感じてしまう。企業が能力を発揮できないのも各々に同じ知識を求め、独立を認めず同じ考えを強要し、集約じゃなくて排除を押し進める。というか昔からこういう事は得意じゃないような。
企業の不祥事でもこういうシステムがあれば問題を最小限に抑える事になると思うが。直接は関係ないかもだけどJR西も、ボーリング問題もみんなが自由に意見を言える団体だったら、気になっても言えない雰囲気というのもあるかも。気になる事がもっと自由に言える職場だったら事故さえ... 日頃から文句を言うってぇこたぁ大事な事なんだ。
そうか、日本だと三人以上になると文殊の知恵というより収拾がつかなくなってしまうって事か。