責任追及

より大きな問題によって小さな問題が隠される。硫黄島陥落によって東京はもとより日本全国の重要拠点の空襲が確実だったのに止める事が出来なかった。ここで止める事ができなかった事も空気が原因なのだろう。この頃は戦艦大和の出撃も合理的判断で却下された。しかし終戦という選択肢はあり得なかったらしい。もちろん合理的判断は優先されている。しかし最後に合理的判断ができなくなったとき空気に支配され破局を迎える。怪しい空気が醸し出される時というのは破局に迎える前兆なのか。
しかも空気によって判断された事は責任が回避されるという特典付きだから止められない。戦後、硫黄島の陥落後の戦争継続について責任追及どころか批判も聞いた事はない。尊い命が犠牲になった、戦争自体が許されない行為とされ、個別の行動に立ち入る所へ行き着く事もなく、合計で清算された感じである。