無題

 景気が中々上向かないのも、構造改革が遅々として進まないのも、企業が不祥事を出し続けるのも、先の好景気が長期化してバブルに発展したのも、狂牛病薬害エイズ諫早湾もみんな同じ根のような気がしてきました。こういう言い方は個別の問題を見ないで全部まとめて言い切ってしまう乱暴さがあるので何でもかんでもゲーム脳と同じレベルになるかもですが、どうしても共通性を見てしまい誰かに言わずにはいられない王様の耳はロバの耳状態ですのでインターネットの虚空にこっそりと話してしまいます。
 同じ根というのは先の大戦でズルズルと続けて甚大な被害を出してもうどうしようもなくなるまで終わらせる事が出来なかった事です。この状況が変わっても今まで通りのやり方で何とかしようとして被害を大きくする様はバブルでも失われた十年も企業不祥事も道路も狂牛病諫早湾も同じような気がします。日本はあの敗戦から何も学べなかった。残ったのはお経のように唱えられる戦争反対、平和うんぬん。そんなのは当たり前で大事なのはいかに危機管理能力を発揮するかという事なのに、あれだけの経験がありながら何も得なかった国というのは一体なんなのでしょう。
 状況が変わってこのままではダメと一部の人が気付く。でも少数派ではみんなは動かない。こんな時リーダーシップを発揮してみんなを説得して回るのか、みんなの不満をたくみに利用して工作に走るのか、ほんとにダメになるまで放置するといろいろな方法があると思うが日本では余りにも最後の手段が大杉ではないのかと思ってしまう。これが国民性由来のものなのか。日本の歴史を見ていてもどうしようもなくなってからしか変革って起きていない感じ。だからこのままでいいよっていう結論ではちょっと悲し過ぎる。