自分の頭で考える郵政問題

もちろん郵便業務は公営的なものだ。そこに貯金と保険がくっ付いている事が日本の問題なのだろう。これを単純に切り離せばいいと思うけど、そうすれば郵便局の利益は殆どそこから出ているのでこれだけの郵便局を維持できない。
そもそもなぜ郵便局が貯金と保険を始めたのか。地方で近くに銀行も保険会社も無い。そういう不便を解消するものであったはず。ところが長い間に様々な金融危機があったり戦争などで民間の銀行を信じない年寄りも多い。そんな中で国の保証があると同然な郵便局の貯金が人気を集めるのは当然の流れだ。しかもいつも不思議だったのが民間より利率が良かったりするのだから勝負にならない。せめて保証が万全ならその代償として利率を低く抑えるとかしなければならない。銀行に預けるのが馬鹿みたいである。限度額とか対策を出したものの抜け穴だらけでそれを見逃している風潮もあった。
民間銀行のバブル処理が一段落して銀行が真の競争力を持つにはこの郵便局系の金融を民間に開放しなければならない。郵便局の分離が不可能の現時点でできる方策は郵政民営化なのである。郵便局を民営化するというと違和感があるが、それは日本独特の郵便だけに特化なかった肥大した郵便局の運命である。