ニュース映像は全てヤラセである

事件や事故の後の情景を映すためにカメラは現場へ行く。しかし常に起こった後の映像しか撮れない。既に現場は臨場感が霧散したり状況が変わったりしている。ナシの台風被害を撮るために行ったら既に集めて山積み状態。それをまた落下した状態に復元するために畑の人がナシを巻いた。こういう事はいかにもありそうだし、過去ニュース映像なんてそんな風に作られて来たのだろう。ここに来てまたヤラセ問題がトピックになりつつあるので自制しただけだろう。
ナシを巻いた事は本当に行けない事なのか。現場を再現しただけではないのか。本当にそうあった状態に戻してその情景を日本中にとどける。大半のニュース映像はそんな風にできている。役所に陳情に来て請願書を渡す図なんて思いっきりヤラセだし、人が会いに来た時の握手の場面もお決まりだ。現実はいつだって想像したものと違っているのに、いつだって同じに姿を要求する人間。リアリズムを履き違えているんだな、きっと。