そういう国に生きている

 耐震強度不足マンションに揺れている今日この頃ですが皆さんいかがお過ごしですか。残念ですがこの事件はこの国で時々起こるイベントと認識しなければなりません。過去を振り返ってみれば、カネボウの決算粉飾、三菱自動車の欠陥隠し、銀行の不良債権だってそうでしょう。薬害エイズ。隠蔽、発覚とみな同じような経過を辿ります。なぜ絶えずこんな事が繰り返されるのか。プレイヤーは変わっても同じような問題が起こるのは日本社会に構造的な問題を抱えているからです。ですから、このような問題はこれからも繰り返されると覚悟しなければなりません。
 正直者がバカを見る。これは世界に通用する普遍の法則でこの国の問題だけではないですが、だから各国でそうならないための方策が取られているでしょう。これは責任の所在を明確にするという事につきます。ところが戦争の責任も明確にできなかった我が国はその体質をズルズルと今まで引きずっています。この件で戦争まで引きずり出すかよオーバーなと思いでしょうが、その真の部分ではそこにあると考えます。いや、これはきっと良い面と悪い面があるのでしょう。とにかくこの国では明確にしないというソリューションを選んだわけです。てなわけでこれからもこういう事件は度々起こるという覚悟を皆様にはお持ちになって戴きたいと思う所存であります。