日本のトイレ事情からBSEを考える

ウォシュレットで世界に類を見ない究極のトイレを完成させた日本。他にも便座シートやペーパーなど独特のアイテムを生み出した。なぜ、ここまでのこだわりを見せるのかというとそれはケガレとか触れるということに独特の意味を与えてきた文化にある。平安時代陰陽師を輩出させた文化は事物の裏にあるものに重きを置く。だから狂牛病危険部位を取り除けば感染牛の肉も問題ないという世界的合意も日本では受け入れることはできない。科学的に迷信であっても日本では譲れない一歩なのだ。一度穢れを持った牛の肉を口にするなんて考えられない、問題外なのである。そういう問題を科学的手法だけで解決しようとした専門委員会は日本文化の壁の前に崩壊の危機に瀕した。現代の日本には専門委員会より陰陽師のほうが必要とされているのかもしれないね。
陰陽師 (1)
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