犬の種類やその他雑言

 犬の種類は公認されているものだけでも約450〜500犬種もあるそうだ。しかし最近新しい種類ができたという話は聞かない。NY等ではミックス犬がブームの兆しらしい。どうして新種ができないかというと動物愛護的な観点から不可能になってしまったのではないかと思っているのは私の勝手な妄想だ。想像してみよう。新しい種類を生み出すには数多くの交配を試みてベストチョイスを繰り返すしかない。その途中には膨大な失敗作が生まれでてしまうのだ。効率よく進めるにはそれらは処分するしかない。現代では断尾も敬遠される世の中なので当然堂々とそういう事を行う事は不可能。しかし19世紀までは盛んに行われていた事実がある。20世紀初頭まではかな。だから現代のワンちゃんたちは血塗られた歴史の末生み出されたと言ってもいい。あぁ人間は何て残酷なんだ。
 だが、ちょっとまて。もしかしてここ100年の人間の認識の方が異常という事だって考えられる。なにせそういう歴史は人間の誕生から友として身近にいたと言われる犬なのだから何万年という歴史の積み重ねがある事象と対比しなければならぬ。人類の狩猟に最適化されるよう改良を加えられてきた歴史。時には貴族の趣味の為に都合良く作り替えられた歴史。だから余計に甲斐甲斐しい? とにかく終わってしまった。クジラを捕っていけないよう。犬の改良も終了? 現代は品種の保持に努めるだけである。これは現代が優しくなったというだけで説明できる現象なのか。それまでの人類が野蛮で粗野で人間中心だけなのか。それも現代の人間の見方であって決して視野が広いとはいえない。現代人が失ってしまったものは何だろう。