映画を見ない人がいう批判

2006-03-04
ホテル・ルワンダ」なんか見ないな。これだけ話題にされると見た気になってしまうよ。それに見た人の感想だと割とハッキリした単純な映画みたいじゃないか、ハリウッド的な。これこれこうだからこうしなければならないよ、こうしたほうがいいよって言われましても、そういう映画に興味なし。一体それで何が伝わるのだ。「ホテル・ルワンダ」を見ればみんなポールさんみたいになれて虐殺なんか地球上から無くなるんだと言いたいのだろうか。そうしたら今頃地球は数多の感動的な映画があったんだから平和すぎて人口増加し過ぎて一旦滅んで新しい文明に移行しているかも知れない。言葉で説明できるようなものなら映画はいらない。ゆえにパンフレット等邪道だ。映画を見る時はパンフレット等見てはいけないのだ。自分の目で見て自分の頭で考えなければならない。それで監督が何を現そうとしたのか見極めなければ。外野の意見も評論家の意見も参考にするのはハリウッド映画の50歩100歩の出来位だろう。そんなの見るからステレオタイプの見方を強制されて憤るなんてエネルギーの無駄。映画がある人の生き方を描いたならそれに感動するのは間違いではない。しかしそれを教訓にしようなどと考えるからおかしくなっていく。それはその感動を起こした何かの中にあって教訓の中には無いのだ。それを言葉にした時からズレが生じる。言葉にできるならわざわざ映像にしないのだ。感動はそのまま受け取って解釈してはならない。それが本当にわかるのは10年後や20年後かもしれないのだ。安易に答えを求めても単純な分かりきった陳腐な答えしか出て来ない。