何でも読めばいいというものでもない

でも、それに気付くのは何でも読んだ後なんだよね。読んだ後の失望感、後悔、読んだ時間を返してくれ。だがその時間を別に有意義に過ごす事が出来たかというと甚だ疑問だ。他にする事がないからそれを読んだわけで、それがつまらないという事もあることだ。イヤな後味がする文章とは何かと酷い現実を見せて、こういう酷い現実がある。お前はそれを見て見ぬ振りするのかみたいに感じさせるものである。確かにそういう現実もあるのだろう。しかしこの世の酷い話だけを集めて読む趣味は無い。それではとても生きていけない。いや、それでも平気でいられる精神こそが求められるべきなのか。