米国FDAとBSE

米国食品医薬局(FDA)といえば泣く子も黙る、日本もすぐ右へ倣えするほどの影響力がある機関である。多分。薬害エイズの時もFDAが危険を公表していながら日本は社会的影響が大き過ぎて対処が遅れた過去があったのではないか。それほどの決断を下すFDABSEには判断が鈍るのはなぜなのだろうと思った。FDAが何も言わないならやはり安全なのかと思ってしまう程であるがやはりその甘さには他の理由があるとしか思えない。それは米国にとって牛肉は日本にとっての米のような存在なのだろう。それなしでは国の存在が考えられない程の存在。建国の歴史から西部劇に登場するカウボーイ。米国の歴史は西部劇といってもいいくらいだから。言うならば牛肉が米国を作ったと言ってもいいのかもしれない。そんな牛肉だからアメリカ人の中で優先順序が狂ってしまい、さすがのFDAも手が出せないと。
 これを日本に置き換えて見ると米を食べる事で発病する病気が僅かの確率で確認された時それでも日本人は米を平気で食べ続けるかもしれないということか。幸い日本の米は輸出される事は殆どないので国際的な影響は殆ど出ない。しかし日本人だけがリスクを背負うという可能性はあるわけだ。輸出されない食品というのはそういう意味でも世界から安全を確認されないという構造になる。