現代のドラマや映画

現代のドラマや映画といえばリアリズムというか現実に近い表現になっている。それが近頃本当にそうなのか疑問に思えてきた。テレビなどのお約束やフラグが立つみたいな定番が余りにも使われてきて現実はそんな事ないだろうと思ってしまう。現代のドラマも結局は昔の歌舞伎や映画のようなオーバーな表現の延長上にあるのだなと。現実はそうじゃなくてもテレビ的にはこれを出さないと絵にならないという理由で求められる表現。そういう積み重ねで何の疑問もなく制作される。それを覆すには多大なエネルギーが求められるのかもしれない。
本当に悲しい時は泣いたりなんてしない、本当に可笑しい時は笑ったりしない、本当にうれしい時は喜んだりしない。でもテレビ的には絵になりませんから泣いてください、笑ってください、微笑んでください。そう思ってくると役者の演技がひどく嘘っぽく見えてきてしまう。平板で安っぽい表情を安売りしているようで、みんなみんな嘘をついて演技をしているようにしか見えない。だからテレビもハリウッドも全て安っぽい感情を振りまいているだけにしか過ぎないんだとか。それでも騙されてしまう事が多いのだが。まぁ騙されているうちは商売は続くのだろうが。