恐怖というのは存在しない

恐ろしさや怖さというのは物理現象としては数値化できない。それを映像で煽るような印象を持たせるような作り方をするのは最低だ。それは実体のない幽霊を現出させるようなものである。恐怖も欲望から現れるものである。生存欲、生きたいと思うから死を恐怖して避けようとする。存在するのは結果だし事実だけであり死体だけである。どうして死んだのか。オレの知ったこっちゃない。見知らぬオレがそんな事に思いを馳せる何て傲慢以外の何物でもない。勘違いのすってこどっこい。それを考える事は不敬だし失礼だし死者の尊厳を損ねる行為である。だってもしかして後一発やってから死にたかったなぁと思っていたかもしれないのに国や親の心配を胸に死んで行った等と思われては心外だし恥ずかしくて浮かばれないではないか。だから死者を勝手な思い込みで葬るのは止めてくれ。何も考えずにそっとして去って行ってくれたまえ。


本当はとっても恐がりです。