カフカの心配

カフカがどうして書き残した文章を処分してくれと望んだのかは世界を破滅させたくなかったからかもしれない。カフカは記している、どうして本を書くのか。それはハンマーで地球を叩いて人々を目覚めさす為、津波のように。(意訳)しかしその結果人類がショックの余り絶滅してしまうかもしれない。事の重大さに気付き自分が人類絶滅の張本人にならない為にも処分を望んだのではないか。幸い彼の文章が公開されても人類は絶滅しなかった。彼の杞憂に終わったのかもしれない。まぁそれだけの影響力を心配してしまうというのが本物の文学なのかもしれない。何も知らないままでいいからそっとしておいて欲しいというのが圧倒的大多数の意見なのだから。