文学とブログの新たな関係

こんなのはブログが出てきた時からネットが登場した時から考えられた事で今更言う事じゃないけれどネットの周辺で囁いてるる分はかまわないだろう。これまで本というのが出版社に支えられて売れなければ出せないという宿命を背負っていたわけだがそれがネットによって消滅した。つまり今まで最低1万部は出なければ世に出せないという閾値があったけど千部でも百部でもたった一人の読者の為でもネットでの公開は可能にしたという事。これは悪い言い方をすれば読者に媚を売らなくてもいいという事であり作家としては理想の小説が書ける環境である。純粋な自己表現の場というものがあるとすればネットのほかに無い。しかし現状としてそういう使われ方はされて無いのだから個とはそう単純ではないのだろう。いいものは売れるから売れるなら出版にした方が利益が稼げるという現実。しかし売るために制限があったとすればネットは果敢に挑戦できる場でもあるはずだ。あらゆる表現の実験が可能であるネットは商業主義の制限から開放された可能性があるはずだ。それなのに今出版社の文学賞が空前の応募数があるという事は何を意味するのか。制限が無いとかえって創作の意欲が湧かないということはあるだろうが。