新しい事態と状況

世の中絶えず動いているというのは何も今だけの特別な状況ではない。この世界が始まって以来の真理なわけだけど人間が社会を営んで以来の繰り返されてきた事でもある。それはあらゆる分野に影響を与え流行を左右する。一見流行から無縁と思われる所にもその影響は及ぶ。新たな事態とその影響を取り込んで最初に打ち出す所。その反響を見て次の手を出す。
 日本ではガジェットから裁判所の決定まで流行にダイナミックに左右されると言ってもいいのかも。もちろんこれは日本だけに限らず世界的な現象でもある。嫌煙の運動は誰にも抗しきれない世界的現象であり、環境問題の高まりやクジラなども世界的ムードに支配されている。そういう力を利用しようとする政治団体が存在し、新しいムーブメントと起こそうとする力が作用する。スローフードなどもそれと無縁でないとはよく言われる話である。それはあらゆる産業に影響を及ぼす。そういう感覚は若い人がいち早く身に付け対応できない企業は取り残される。日本ではその関係が密で新陳代謝が早い感じである。なのに政治決定はいつも世界の一番後で行われるのが不思議な所。つまり体は全速力で動いているのに頭だけが鈍重でぼんやり動いていると。
 そういう所にお上頼りが顔を覗かせる。今回のタミフル決定もお上に頼って言ってもらった感が強い。医師が信頼されてないという状況を医師はもっと強く受け止めた方がいいのかも。無関係な事なんて何も無い。全てが繋がって互いに影響を及ぼし合っている。自分が無関係と思っているとリンク切れを起こしたファイルのようにおかしな事態に陥っている事に自覚できなくなる。