食肉になる動物からミートホープ社へのメッセージ、 「ありがとう、ぼくらを公平に扱ってくれて」

【PJ 2007年06月27日】− 「ぼくらは、『ぼくらを食べないで』てなことなんかは言わない。この世界の経済の中で、今在るぼくらの多くは、人間の利便のために食べ物になる事から逃れられない事を知っているから。だからぼくらは、ぼくらがどうなろうと知ったこっちゃない。それから、人間が商売をするのに、儲けを多くすることもどうでもいいことだ・・・」。


 北海道苫小牧市の食肉製造加工会社「ミートホープ」は、牛肉のミンチに豚の肉を混ぜたり、豚肉に豚の心臓を混ぜて色を牛肉に見せたり、うさぎや鴨の肉を混ぜたりしたものを、純粋な牛肉ミンチとして販売していたらしい。また肉に水を入れて凍結させ、量をごまかしてもいたらしい。そして、学校給食にも、それらを入れていたと言う。どうでもいいですよ。けれどぼくたちは一つだけ言っておきたいことがあるのです。

 「ありがとう! この牛肉偏重の世の中に疑問を感じていた。どうして牛肉だけがあんなに大事にされてぼくらを差別するんだろう。みんな同じ命なのに。酷いよ。そういう世の中の偏重に果敢に戦ってくれたミートポーク社にぼくたちから感謝状を送りたいくらいだ。ぼくら動物は同じ命、どっちが上でも下でもないってことだ」。


 「それなのに、世間の人間は人間の儲けのために、牛は牛として、豚は豚として、鴨は鴨として、うさぎはうさぎとしてラベルを貼って区別して売る。ぼくらへの冒涜だ。命の尊厳っていうことの本当の意味を知ろうともしない。なんて見下げた存在になっちまったんだ、人間は」。【了】