落ちた犬を叩くのはなぜ

何らかの問題が表出すると一斉に問題叩きが始まるわけですがこれは何なんだろうと考えてた。マスコミによる世論誘導、ある組織が仕組んだ陰謀論といろいろ想像が膨らむわけですがふと、とある思いに行き着いた。何か問題が発生した時、公的機関としては態度を表明しなければならないわけです。それが法律はもちろん道徳的にも触れるような事であればどう判断するのかねと問われる事になります。誰から問われるかと言うと世間というしかありません。世論といってもいいですが。するとマスコミは世論を誘導するどころか世論に押されて態度表明している事に過ぎなくなります。当たり前です。世論に逆らって反対意見を述べようとしたら新聞社は忽ち干上がって倒産の憂き目にあってしまうでしょう。誰も世論には逆らえないのです。ですから少しでも法律や道徳に触れるような事が外に出てしまえば叩かないとお鉢が自分の所に回って来かねません。それを防ぐために一斉に攻撃するわけです。私たちは彼らとは違うという相違を明確にする。それで世間の疑惑の目が注がれる事がないように予防する。ある集団で一人が問題を起こした時、誰かが弁護すればお前も同類だとして処罰される。それと同じ事がこの日本社会全体で起こっていると考えれば分り易いでしょう。こうして今日も落ちた犬は叩かれ続けます。世間様は怖いですね。世間様は神様です。