自分が勝てないならルールを変えてしまえ

そういう思考法は結構あると思う。子供の遊びでも自分が勝つ為にルールを変えようと考えつくのは割と見られる。それが徹底しているような気がするのがフランスだ。2〜3年前F1の世界でブリジストンミシュランの壮絶なタイヤ戦争バトルが行われていた時、技術では追いつけない事を悟ったミシュランが開幕近くになってでレース中のタイヤ交換禁止という提案をしてきた。そんな危険なルールが通るわけないと高をくくっていたブリジストンはさしたるロビー活動もせずに過ごしていたが開幕直前になってタイヤ交換禁止が正式に認められてしまうと愕然としたが時既に遅し。まぁミシュランがこのままでは今年のレースは一方的になってしまって観客動員数でも影響が出るという判断もあってミシュランFIAの思惑が一致したという事もあろうが技術さえあれば勝負に負けるわけが無いというブリジストンの純粋さも余り褒められたものではない。これが国際政治の表舞台で活躍する仏の直系企業であるミシュランのやり方なのだ。その年はブリジストンも寝耳に水の決定にかかわらずがんばったが、元々このルールが通る事を見越していたミシュランは1レースきっかりで寿命がくるスペシャルタイヤを用意してその年の年間王者をさらったのは言うまでもない。その年はタイヤがもたず最後まで走れ切れなかったり、余りにも危険なためミシュランユーザーが全車レースを棄権という事もあった波乱の年になったが結局はなり振り構わないミシュランが勝ったのである。100年後そんな事を覚えている人もいないので記録だけはミシュラン勝利と残るだけなのでそれでいいのであろう。それに僅かでも抗うためここに記録しておく。なんてね。