この世界は2次元であって3次元というのは幻想だった

私達はこの世を3次元として捉えている。世界には奥行きがあって私達は移動する事ができる。移動、何をもって移動したと証明できるのか。フライトシミュレータは移動しないまま移動を体験できる。リアルだって巨大なシミュレータと考える事が可能だ。自分が移動している? 周りの風景が移動しているだけだろう。私達は生まれた時から一点に押し込められたまま微動だにしていないのではないか。すべて周りの環境が変わっていくだけだ。私自身には何の変化も無い。体が変わった。シミが増えた。はげた。白髪になった。それも外部の事である。私という一点は何も変わりもせずただそこに在り続けている。
 しかし点ならばもう一次元を通り越して0次元だな。空間が存在しない世界。私達は宇宙の始源である一点に還るのか。あの世とは0次元の点の事であったのか。