一つ謎が解けた

いつも話題になるブログに内田樹の研究室というのがある。いつもこの人は独特の視点というか、どうでもいい所を微に入り細に入り突いて溜飲を下げさせるのが得意だなと思ったのだが今日秘密が分かった。それは下記のエントリで柳北という人の一文を引いているがどうやらその影響であるらしい。
九条と柳北 - 内田樹の研究室

「仙史此の編を草するの際、一客偸かに之を読み額を蹙め眉を攅めて曰く、子の書は世教に益なくして徒に人を罵詈す。無用の文を作つて以て世の怒りに触る。何の故に狂愚此の若きの事を為す也。子其れ悔有らん乎。仙史笑つて曰く、吾は固より無用の人なり。何の暇か能く有用の事を為さん。」

よく分からない所もあるけれど要するに、「仙史という人がこの文を書いたとき、一人の客人がこの書を読んで眉をひそめて言った、この書は世に教える所なくて人の悪口ばかり書いてある。役立たずの文を作って世の怒りを買う。何のためにこんな下らない事をするのか。これ後悔しないのか。仙史笑って言う、私はもとより無用な人なり。何の為の暇か積極的に役に立つ事はしないよ。」
仙史というのは柳北の筆名みたいなものらしい。つまり内田さんという方はこれを地でやってるっぽい。
ま、声を大にして私は大事な事をやるという人より
http://www.asahi.com/politics/update/1002/TKY200710020155.html

「小人(しょうじん)のざれ言につきあってる暇があったら、(私は)もっと大事なことをやらないといけない」

役に立たないことをするって言った方がかっこいいってのはあるしね。