石油が上がるのも当たり前の話

投資というものが不労所得だ等と叩かれもしながら今や主婦でも投資熱に浮かされ大幅脱税が問題になる時代。ようは世界は投資資金が膨れ上がって値上がりの物を求めて彷徨っている。投機筋の問題と云われているが背景にはその余剰資金の処理とよりいい金利を求めての人間の欲望がある。投資が表舞台というか昔はちょっとヤバい世界の裏稼業的だったものが市民権を得て堂々と投資信託のような商品となり市場になったのが値上がりの材料を求める圧力となった。そのため情報に敏感になり石油枯渇ももう30年来のありきたりのテーマだったのがここに来て急浮上した。これからは石油に限らず少しでも不安材料があれば値上がり物件として俎上に乗せられる事になるだろう。値上がり物件が移動した方が乱高下を呼び投機筋の格好の活動の場を与える。人間の欲望が石油の値段を上げる。何とも皮肉なものだな。少しでも利回りの良い投資物件を求めて、安定した生活を求める行動が世界を不安定にさせているのだ。