宇宙なんて糞食らえ!

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ここで,初等的な解説ではよく説明の平易さのために,赤方偏移ドップラー効果によって説明する場合があるが,これについてコメントしておく.宇宙膨張を空間の膨張ではなく,単に物質の膨張運動により解釈するニュートン宇宙論を採用したときには,ドップラー効果と考えることに問題はない.だが,上の導出から明らかなように,膨張宇宙における赤方偏移は,光の伝播の途中で空間の膨張にひきずられて波長が長くなることによるものである.これは,ドップラー効果とは厳密には異なる概念である.ドップラー効果は光の放射時点で光源と観測者との速度差がはっきりしている場合に初めて曖昧さなく定義できる物理的効果である.一方,一般相対論では,異なる場所での速度差の自然な定義が存在しない.したがって,膨張宇宙の赤方偏移ドップラー効果であるという言明には,物理的な曖昧さがある.光の進路に沿っての無限小のローレンツ変換の積み重ねによるドップラー効果と解釈することも不可能ではないが,不自然であり,あくまでドップラー効果による理解は初等的な説明の平易さのためのものであると思っておいたほうがよいであろう.一様等方な宇宙に対して運動しているような光源から出る光には,真の意味でのドップラー効果による波長の変化が,宇宙膨張による赤方偏移とは別に加わることになる.

一体空間の膨張とは何を意味するのだろうか。空間自体が膨張するならそれを計る物差しも膨張するわけだから結局は空間が膨張していると認識する事はできない。つまり光だけが絶対的な基準で空間の膨張に対し光だけが膨張しなければそれを基準に膨張を測定できるから赤方偏移が観測できるのか。それとも光も膨張するけど、そうすると何をもって膨張していると言えるのかどこにその証拠があるのか。そもそも光の速度は一定なのになぜドップラー効果が起こるのか。そもそも光の速度が一定とはどういう事なのか。地球から一般に一光年と言われる距離にある宇宙船AとBがあってAは光速の50%で近づいてBは光速の50%で遠ざかっているとしてもやはりどちらも一年で光が我々に届くのだろうか。それを第三者が俯瞰できるような位置から眺めていた時Bからの光の方が速く見えるのではないのか。実際にはこのような構図は不可能だから単なる画餅なのだろうか。きっと想定にどっか無理があるのかもしれない。しかしこれこれはそういうわけだから矛盾しないと難解な数式を持って来られて説明されてもポカーンとして眺めるしか無いわけでもっと分かり易い説明が求められるわけである。