「非科学的な根拠の薄いテーマを題材にした番組制作」は罪なのか

非科学的な事は個人の自由だけれどテレビのような影響力のある公共的な場では制限される?
そうなのか。今までUFOとかオカルトとか散々見せられてきた身としてはそういう実感はまるでない。しかしそういう所から科学は正義だみたいな風潮になっていないか。これじゃまるで20世紀少年みたいな科学の力で悪を暴き世界から邪悪を追放するのだみたいな少年マンガを見過ぎた中年男を連想するだけだ。あぁ日本はこんな貧困な発想しかできない人間ばかり大量生産されてしまったんじゃあ〜りませんか。これもそれも手塚治虫石ノ森章太郎のせい?
 日本じゃ宗教もダメ、非科学的なものもダメ。で科学的なものだけが大手を振ってテレビで放送できるというのである。これが思想の科学支配と言わず何と言うのだろう。そんな中で私達の思考がどんだけ貧弱になったかわかりはしない。何たって思考に制限をかけられるのだから、そこに豊かな発想なんてできるわけがない。ある意味これだって1984年の世界である。その考えは非科学的ですよといって勝手に思考を修正させられる。つまり現在の義務教育なんてそういう事が行なわれているのである。もちろん70年代にそういう科学一辺倒の風潮が批判されアポロ計画は打ち切りになり、原子力発電に疑問が持ち上げられ様々な計画にブレーキがかかった。そしてビートルズがインドに傾いたりヒッピーブームが起きたりした経緯があるわけだがここにきてコンピュータサイエンスの高まりもあり科学の復権とかあって疑似科学が攻撃されるという図式だろうか。なんかあんまり柔軟性を持った考えとは言えないと思うんだけど気のせいか。これも共通一次テストの受験戦争の成せる技?
テレビを巡る終わりの始まり: 松浦晋也のL/D