既存文学をテロで破壊せよ

文学は既に破壊されました。その目的は残念ながら達せられません。
そういう事なんだ、そう気を落とさないでくれ。少しやって来るのが遅かったようだ、それだけだ、気にするな。
で、ではお聞きしたいのですが今行なわれている文学って何なんですか?
あぁ、あれか。あれはただの文学ごっこに過ぎない。単なる屍さ、文学はとうに死んでしまったさ。
そうなんだろうか。たけしはにわかに信じられなかった。僕の大好きな文学が死んでしまったなんて。それももう数十年前に。どうして待っててくれなかったのか、オレが来るまで。こうなったら何処で死んだのか、どうして死んだのか自分の目で確かめないわけには行かなくなった。オレは行くぞ。この目でその事実を確かめに行くのだ。こうして新たなたけしの冒険が始まるのだった。<完>